11:アイシテイタ。
さようなら
愛しい愛しいキミたちよ
キミたちとの時間は
甘くて、ちょっぴり切なくて
大切で大切で大好きでした
私の生き甲斐でした
私の全てでした
キミたちから離れてしまうのは、私の我侭です
ごめんなさい
ごめんなさい
キミたちのことが嫌いになったわけじゃないんです
大好きだからこそ、離れるのです
キミたちの事が、大好きでした
愛していました
きっとまた、キミたちに出逢える事を信じています
一刻も早く、キミたちに出逢えるように努力します
さよなら
さよなら
次に逢う時は、もっと素敵な自分でいられますように―――
「――――おいっ!」
「へ?何だ、イザークか……」
「いつまで見てるんだ?」
目の前にあるのは、本日のおやつのハズの、プリン様。
「それ、俺のなんだけど……」
ミゲルが、盗られないようにとプリン様を自分の方へと引き寄せていく。
動くたびに、プリン様がプルプルと誘うように揺れて……!
「ミゲル、一口だけ…!」
「「「「ダメだ(ですよ)」」」」
アスラン、ニコル、イザーク、ディアッカの声が、見事にハモった。
「何のためにおやつ禁止にしたと思ってんだ…」
「、君はダイエット中だろ?」
「そうですよ、僕たちまで付き合ってるんですから」
「ま、諦めな」
その言葉と共に、愛しのプリン様がミゲルと共に遠ざかって行った。
プリン様も私との別れを惜しむかのように、プルプルと哀しそうに揺れている。
「イ〜ヤ〜〜〜〜!!!」
絶叫だけが、淋しく木霊した。
さようなら
愛しい愛しいキミたちよ
キミたちの事が、大好きでした
愛していました
いや、むしろまだ――――
『アイシテマス。』
+++あとがき+++
多分、『10:悲しい運命』の続編です。
出だしは悲恋…かと思いきや、結局ギャグ。
『キミたち』とは、無論『おやつたち』の事です。
結局こんなもんしか思いつかない、自分に乾杯(吐血
こんな駄文をココまで読んで頂き、ありがとうございました!