*諸注意*
この先、アスランとイザークが可哀相な位キャラ壊れてます(特にアスランが…)
カッコ良い彼らを求めてきた方は、読まない方が賢明です。
そしてある意味『禁断のネタ』をふんだんに使ってます。
表現が酷いと思われる部分もあるかもしれませんが、愛故です。
もし読んでしまって気分を害されてしまった方、先に謝っておきます。
ごめんなさい。
では、冗談と笑って許せる覚悟をお持ちの方は、憐れな彼らをご堪能下さい。


































惑 〜編〜







































―――シュッ


「あ、イザークVv」

、こんなとこにいたのか」

談話室に入ってきたイザークは、の姿を見つけて彼女に近づいて行った。

「朝も食べないで、どうしたんだ?」

「ん〜、ちょっとね。えへへvおはようイザークVv」

が挨拶ついでにイザークに抱きつく。

いつもとは違うの行動に、イザークは慌てた。

「いっ…いきなり抱きつくな///」

柔らかなの感触に、顔が真っ赤になるイザーク。

密かに想っている相手に抱きつかれて、平常心でいられるはずが無い。

だから彼は気付かなかった。

談話室の出口をさりげなく塞ぐ、ミゲルの姿に。

そして背後から気配を消して近づく、ディアッカたちの姿に。

















伝説の銀の河童捕獲まで、3秒前―――





―――スリー




―――ツー




―――ワン





「―――よし、今だ!!」


ディアッカとラスティが、同時にイザークに飛び掛った。

「何っ?!うわっ……やめ…!!何やってんだお前…ら!!!」

「イザーク、少し大人しくしろっ…!ぐぁっ…」

激しい抵抗を見せるイザークに、ディアッカたちはボロボロになる。


だがそんなイザークも、最後にはニコル持参のロープでグルグル巻きにされた。


「―――お前らっ!コレは一体何の真似だ!!!」

いきなりグルグル巻きにされ、、ニコル、ディアッカ、ラスティ、ミゲルに囲まれても、イザークは気丈に振舞った。

「ん〜、知的好奇心の旅と言いましょうかぁ……」


旅じゃないだろっ!!!


そう突っ込みたかったイザークだが、怒りの余り声が出なかった。

「それじゃあ………」

「ヤっちゃいますかVv」

そんなイザークの怒りも知ってか知らずか、たちは両手をわきわきさせてイザークに迫って行った。

その姿に、嫌な予感がイザークに駆け巡る。

の手がイザークの頭に伸びた。




「やめっ……!」



わしっ


「うわっ………」

「どうしたんですか?!」

「サラッサラ…………」

手入れの行き届いたイザークの髪は、驚くほどサラサラで、触り心地が良かった。

指に絡め取ろうとしても、ストレートすぎる髪はサラリとの指から滑り落ちてしまう。

「むう、生意気な……」

クセ毛に日々悩まされているには、それが生意気に見えて仕方がなかった。

「どれどれ?」

ディアッカたちが、一斉にイザークに手を伸ばした。

「やめろ〜〜〜〜!!!!」

好きな人に触られるならまだ我慢できるが、むさ苦しい野郎共に触られるのだけは、我慢出来ない。

イザークは再度暴れようとするが、が馬乗りになってイザークの動きを止めた。

「うわっ、ホントにサラサラだぁ…」

「でしょ?」

「でも普通に生えてるなぁ…」

「河童じゃなくて良かったですね」

「でもちょっと残念かも…期待してたのに

「ホントホント」

無責任な会話が流れるが、馬乗りになっているが気になって、イザークの耳にはほとんど届かなかった。

「……っ!頼む!!退いてくれっ///」

「え〜?退いたらイザーク暴れるから、イヤ」

イザークの懇願も、はあっさり却下した。

「いいじゃんイザーク。役得役得v」

「ディアッカ貴様ぁ!!!」

イザークが真っ赤になって怒るが、グルグル巻きにされた上、が馬乗りになっている今は、あまり恐くない。

どんなにイザークが喚いても、皆の手は容赦なくイザークの髪を弄繰り回した。

はたから見れば、集団イジメにしか見えない。



っていうか、実際イジメだ。



「くそっ、やめろぉ〜〜〜!!!


イザークの悲痛な叫びが、艦内にまで響き渡るが、一般兵にそれを止められる者もいない。


哀れイザーク。


数分と経たぬうちにイザークの綺麗な髪は、ボロボロにされた。


































―――シュッ


「―――!朝ご飯も食べないでこんな所に……!イザーク?!」

「あ、アスラン…!」

イザークは『助けてくれ』という言葉を、すんでの所で飲み込んだ。

アスランなんかに助けられるなんて、プライドが許さない。

に何やってるんだ!イザーク!!!」

アスランはイザークの上に馬乗りになっているを凝視していた。

イザークの窮地など、完全に目に入っていない。

「よく見ろ!!されてるのはこっちだ!!!!

どこに目ぇついてんだお前はっ!

何故自分がこんな目に遭わなきゃいけないのか、イザークは哀しくなった。


「野郎共!アスラン捕獲!!」


「「「「ラジャッ!」」」」

ディアッカたちが一斉にアスランに襲い掛かる。

流石にアスランも危険を察知して、一目散に逃げ出した。

「なっなんだ?!」

「待てアスラン!!」

待てと言われて待ってしまうほど、アスランもお人好しでは無い。

ギラギラと殺気立った眼をして追って来るのだからなおさらだ。


「出口抑えろ!出口っ!!」


イザークの姿が、改めてアスランの目の端に映る。

いつも手入れの行き届いた銀の髪や深紅の軍服が、ボロボロにされている。

その瞬間、彼はすべてを理解した。



「……っ!それだけは、やめてくれ〜〜〜!!!」



「ちっ、勘付いたか」


「かまわん。ヤれ!


ディアッカの手が、アスランの制服の裾を掴んだ。

「うわぁあぁあああぁぁ〜〜〜!!!!」

服を引っ張られ、アスランが無様に倒れ込んだ。

すかさずディアッカ、ラスティ、ミゲルがアスランを押さえ込む。


「いやだあぁぁあぁああぁ!!!犯される〜〜〜〜!!!!


微妙にナニか勘違いしているアスラン。

だが確かにアスランの姿は、襲われる10秒前といったカンジだった。

パニック状態とはいえ、瞳をうるうるさせ、上目使いに見上げるその姿は、色気ムンムンだ。

色気のカケラも無く、集団イジメにしか見えなかったイザークとは、大違いだ。

「よけいなお世話だ!!」

イザークが叫ぶが、ナレーションに突っ込んでもどうしようもない(ざまぁ見ろ



「うぅっ、犯される〜〜〜〜っ!!!!

「「「いや、犯さんから…」」」

野郎相手に発情するなんて、死んでもイヤだ。

「でも確かによく見れば、コレって集団レ○プに見えなくもな……

「アスランもも、裏逝きになるような発言は控えて下さい」

ニコルがにっこりと黒い笑顔で釘を刺す。

確かにこのままでは裏逝きだ。

しかも、ホ○の集団レ○プモノ……

「ナレーションの方も止めて下さい。タダでさえこのサイトに裏は無いんですから」

はい。スミマセン。

「…ニコル、誰に向かって喋ってんだ?」

「あ、気にしないで下さい。こっちのことですから」

「………そうか」

あえてミゲルは深く突っ込まないでおいた。
























「フフフ、観念しなさい。アスラン・ヅラ!

完全にアスランを生け捕りにしたは、喜々としてそう叫んだ。

完璧に悪役の顔になっている。

すでに夢小説のヒロインじゃない。

「ヅラじゃない!ヅラじゃないんだあぁぁ〜〜〜!!!!」

アスランは目に涙を溜めて必死に訴えた。

だが、そんなことをしても余計に皆の好奇心をそそるだけだった。

「……ますます妖しい」

「じゃ、さくっとヤりますか…」

皆の手が、一斉にアスランの髪に延びていった。

延びて来る大量の魔の手に、アスランのナニかが、パリンと割れた。


「うわぁあぁああぁあぁあああぁ!!!!」


アスランの雄叫びが、艦内中に響き渡る。

それと同時に彼は、抑え付けていたディアッカ、ラスティ、ミゲルを、力一杯跳ね除けた。

「「「うわっ」」」

ディアッカたちが見事に吹き飛ぶ。

優秀なコーディネイターだろうが、同じコーディネイターの男3人を吹き飛ばすなんて、物凄い馬鹿力だ。


「うわぁあああん!!キラアァアァーーーーー!!!!


景気付けにキラの名を叫びながら、アスランは力の限り逃げた。

本気になったクルーゼ隊のエースパイロットを捕らえることは、もう誰にもできなかった。







































「―――ちっ、逃がしたか」

は悔しそうに呟いた。

本当に、あと少しの所だったのに。

結局、真相の解からないまま逃げ切られてしまった。

「……オレはコレで良かったと思うぞ」

ディアッカの言葉に、ラスティやミゲルも力なく頷く。

すでに彼らの体はズタボロだ。

追い詰められたアスランは、最終的にナイフまで取り出して、徹底的にディアッカたちを叩きのめしたのだ。

これ以上やったら、確実に命を落としていた。

被害の無かったは、それでもまだ未練がましくアスランが消えた談話室の出口を見ている。

「そういえば、クルーゼ隊長の方は確認しましたか?」

これまた被害の無かったニコルが、何とはなしにに尋ねた。

の夢には、ツルっぱげな上のっぺらぼうなクルーゼ隊長がご出演されていた。

「……確認できると、思う?」

「ですよねぇ」

クルーゼ隊長相手に、力ずくで確かめるなんて、そんな恐ろしいこと、できるはず無い。




「「「「「アハハハハハハハハ」」」」」




彼らは乾いた笑いを漏らした。



これこそ、一生の謎として残しておくべきだろう。



彼らの乾いた笑い声は、いつまでも談話室に響いていた。






















数時間後、ロープでグルグル巻きにされ、力なく床に横たわるイザークが一般兵に発見されるのは、また別の話である。


























+++あとがき+++
前サイトの遺物。
まず謝っときます。ごめんなさいっ!!!!
いつもの事ながら、恋愛要素皆無な状態に;;
いや、今回はそれ以上のヤバイ状態になってますね…。
イザーク、イジメられっ子…アスラン、キャラ変わり過ぎ……。
もっとアスランには、ヒロインLOVEを主張して欲しかったんですが…暴走しましたv
書いてるうちにどんどんアホな子になっていって………(汗
後編は本当にごめんなさいっ!!
注意書きまでしましたが、読んで気分を害した方、本当にすみません;;
ナレーションまでしゃしゃり出てしまい、本当に申し訳ないです。
しかも、裏ならともかく、表の健全夢小説には禁句に近い発言までしてしまって…;;
あのシーン書いた次の日、学校の私のロッカーが壊れました。
前にもあったんですよね。そういうことがオリキャラけなした後に…。
今回のはイザークのせいなのかアスランのせいなのかはたまたニコルのせいなのかは…一生の謎です。
アスラン、イザークファンの皆さま、本当にすみませんでした(土下座

嗚呼、最近謝ってばっか…(遠い目
微妙に続きが書きたいと思ってしまう私はアホ管理人です(待て
こんな駄文を読んで頂き、ありがとうございました。


って、あとがき長っ?!謝ることが多過ぎた…;;